新型コロナウイルスの自粛として、休校する学校が増えています。そんな中、定期券を有効期間内のまま、使っていないって人は多いですよね。
「学校が休校で定期券使わないから、2ヶ月分くらい損してるわ。まだ有効期間内だし、どうにかならないかな。」
と思っている人も少なくないですよね。実は、JRでは、通学定期券の払い戻しが特例措置として、行われています。一体どんなものなのか、どう払い戻すのか、詳しく解説していきます。
JR通学定期券の払い戻し措置とは?
JRによると、新型コロナウイルスによる通学定期券の払い戻しは、
特例により、2020 年2月 28 日以降の最終登校日を最終使用日とみなして1 ヵ月単位で計算した額を払いもどし(所定の手数料がかかります)いたします。
https://www.jreast.co.jp/ass/pdf/20200313corona.pdf
とされています。対象は大学生以外の通学定期券です。
つまり、通常の払い戻しとは異なり、最終使用日を2月28日以降の最後の登校日として、払い戻せるのです。最後に使った日までの定期券代を払えばいいよってことですね。
手数料は、たった220円です。僕は、2月27日に6万円の6ヶ月定期を購入してしまっていたので、正直救われる思いです。
JR通学定期券の購入にも特別措置←学校の証明なしでOK
定期券の購入だけでなく、通学定期券の購入にも特別措置がとられています。
学校に行けない今、そのまま進級する場合でも、学生証の期限や、通学証明書の期限が切れているなんて場合も多いですよね。(僕は切れています)
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため各学校の休校期間が延長されているほか、2020 年4月7日に緊急事態宣言が発出されたことにより通学が制限されていること等を事由として、次のいずれかに該当する場合は、通学区間と在学の確認ができた場合に限り、当該通学証明書等の有効期間の延長がなされているものとみなして通学定期券を発売いたします。
https://www.jreast.co.jp/ass/pdf/20200313corona.pdf
とのことなので、証明書の期限が切れていても、ある条件を満たせば購入することが可能です。そのある条件とは、
つまり、すでに定期券の期限が切れている、さらに証明書の更新ができていない場合ということ。
まあだいたいの人が当てはまりますし、当てはまらない場合でも定期券は購入できますね。
特例措置でのJR通学定期券の払い戻し方法
大きく2つの特例措置がありますが、一体どう払い戻すのかが気になりますね。
①いつまでに手続きすればいいのか
JR通学定期券の払い戻しは、急ぐ必要がありません。
なので、急いでみどりの窓口に行く必要なんてありません。そして、定期券を払い戻すということは、必要になったらまた買うってことですよね。
それなら、定期券を払い戻すのは、定期券を購入するタイミングと同じにするのがおすすめです。JRの公式にも
進級により4月以降に有効な通学定期券をあらためて購入されるお客さまは、新たな定期券をお買い求めの際に払いもどしの取扱いをあわせてお手続きいたしますので、当該通学定期券と通学定期券購入兼用証明書又は学年(在学期間)が確認できる学生証をご持参のうえ、駅窓口にお申し出ください。
https://www.jreast.co.jp/ass/pdf/20200313corona.pdf
と書かれています。なので、感染リスクなども考えると、どうせまた買うなら、そのときに払い戻したほうが得ですよね。
②払い戻しに必要なもの
いざ払い戻しをするとなるったとき、必要なものは、
です。JRでは、Suicaや定期券の払い戻しの際に、身分証明証が必要です。この場合には、学生証と保険証の2つを持っていれば、安心でしょう。
また、クレジットカードで定期券を買った場合には、購入時のカードと利用控えが必要です。もちろん、現金での払い戻しはできません。
③払い戻しをする場所
定期券の払い戻しを行うのは、JRの主要駅にある「みどりの窓口」です。
なので、最寄り駅にみどりの窓口がない場合には、みどりの窓口のある駅まで移動しなければいけません。
払い戻すといくら返ってくる?←計算式あり
払い戻すときに気になるのが、いくら返金されるのかという点。実際にどういう計算になるのか、紹介しますね。
①最終登校日での残り期間が1ヶ月未満
最後に学校に行った日で計算して、残り期間が1ヶ月未満だった場合、払い戻しはありません。
なので、この特例措置の対象ではないってことですね。
①最終登校日での残り期間が1ヶ月以上
この場合は、払い戻しが行われます。計算式は、
(払い戻し額)=(購入時の定期券金額)ー(使用済み月数の運賃)ー(手数料220円)
となっています。使用済み月数の運賃は、その定期券の1ヶ月価格と3ヶ月価格によって次のように計算されます。
使用済みの月数 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 5ヶ月 |
使用済みの月数の運賃 | 1ヶ月価格 | 1ヶ月価格x2 | 3ヶ月価格 | 3ヶ月価格+1ヶ月価格 | 3ヶ月価格+1ヶ月価格x2 |
JRによると、例えば次のように計算されるそうです。
● 2020 年1月 10 日から3か月有効の新宿⇔東京(中央線経由)通学定期券[高校生]で、2020 年2月 28 日を最終登校日として、以降休校となった場合
⇒ 2 月 28 日を最終使用日とみなし、発売額から既に使用した2か月分の定期運賃と手数料 220 円を差し引いた残額を払いもどし
⇒ 11,820 円(発売額)-(4,140 円(1ヵ月)×2)- 220 円(手数料)=3,320 円(払いもどし額)
まとめ
休校により、使わなくなった定期券、有効期限がまだまだ先の場合はもちろん、短い場合でも払い戻しによって、損を防げたり、お小遣いが手に入ったりします。
僕は、2月27日に定期券を買ってしまい、このままだと大損なので払い戻す予定です。ぜひ定期券の払い戻しをすることを検討してみてください。それでは、コロナ終息まで。
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