「ブログやサイトで使っているレンタルサーバーの容量って、有り余ってる」実は、そんな方が多いのではないでしょうか?
ブログやサイトの運営でレンタルサーバーは必須、最近では、100GB以上の容量を使えるサーバーも珍しくありません。しかし、ほとんどを使えていないというのが現状だと思います。
せっかく借りたレンタルサーバーです。「もっと有効に使いたい!空き容量を活用したい!」そんな気持ちになりますよね。
そんな悩みの解決策として、サーバーの空き容量を簡単にオンラインストレージ化できるNextcloudを紹介していきます。
僕もサーバーにNextcloudを入れて、オンラインストレージ化しています。初めて知ったときには、とても衝撃を受けました。
空き容量を活用できるNextcloudとは?
Nextcloud(ネクストクラウド)は、Google DriveやDropboxのようなオンラインストレージを誰でも作れる無料のソフトウェアです。
Google Driveとほぼ同等の機能を搭載できる素晴らしいソフトウェアで、ストレージ以外にも、ビデオ通話やカレンダー、チャット機能やバージョン管理などなど、何でもできます。
Nextcloudは、世界中の活発なボランティアにより開発されており、PHPで作られています。そのため、多くのレンタルサーバーで動作させることが可能です。下の写真は、主要な開発者たちです。
Nextcloudでできること
Nextcloudは、オンラインストレージのソフトウェアです。しかし、オンラインストレージの機能に加え、いろいろな機能が使えるようになっているので、特に驚きな機能を選んで紹介します。
Nextcloudでできることには、
などがあります。ファイル管理だけでなく、チャットまでできるとは驚きますよね。では、順番に見ていきましょう。
機能①:サーバーのオンラインストレージ化
まずは、Nextcloudを使うことで、レンタルサーバーのオンラインストレージ化ができます。もちろん、FTP経由などでもストレージのように使うことができます。しかし、Nextcloudは、それとは比でないくらいの、充実した機能と操作性を持っています。
次の画像を見てみると、ファイルがたくさん並んでいます。これが、Nextcloudの操作画面で、Google DriveやDropboxとほとんど同じように使うことができます。なので、ブラウザ上でPDFの閲覧や編集なんてこともできます。
画像は英語ですが、Nextcloudは、日本語に対応しています。日本語のファイル名はもちろん、各画面も完全に日本語でできちゃうので、安心してください。
このオンラインストレージの機能により、サーバー内の空き容量を利用して自由にファイルを保存しておくことができます。僕も、実際に使っていますが、レンタルサーバー標準のオンラインFTPなどより、遥かに使いやすく、驚きました。
機能②:ユーザー別のファイル管理・ファイル共有
このNextcloudでは、なんとユーザーを作成して、それぞれ別にファイルを管理できます。また、ユーザー間でのファイル・フォルダの共有も簡単にできます。
この機能もイメージは、Google DriveやDropboxと同じです。ユーザーがそれぞれ自分の部屋を持てるという感じです。
下の画像のように共有したファイルに対して、複数のユーザーでコメントしあう機能も付いていて、驚きます。
機能③:パソコン・スマホとの同期・webdav
パソコンやスマホとファイルの同期をすることもできます。
Nextcloudでは、スマホやパソコン向けに、専用アプリが用意されています。それを使うことで、サーバー上のファイルとパソコンのファイルを同期することができます。専用アプリは、ほぼすべてのOS、プラットフォームに対応しているので、使えないという心配はいりません。
同期するフォルダも指定できるので、必要に応じて使うことができ、すごく便利です。僕は、パソコン間のファイル共有に使っています。
Macの場合、Nextcloudアプリを入れるとこのようにして、使うことができます。他のフォルダと同じように見ることができるので使いやすいです。
また、Nextcloudは、WebDavという機能に対応しています。これは、ファイルの同期とは異なり、サーバー上のファイルを必要に応じて、自動的にダウンロードして使えるようにしてくれる機能です。
普通、WebDavを使うには、サーバーがWebDavに対応している必要がありますが、Nextcloudの場合は、PHPで実装されているので、サーバーの対応に関わらず使うことができます。
機能④:オンラインカレンダー
OutlookやGoogleカレンダーのような、オンラインのカレンダーも使えます。カレンダーも、他のユーザーと共有できちゃいます。
ブラウザ上でのカレンダーの編集はもちろん、スマホなどからも使えます。また、CalDavというカレンダー用の規格に対応しているので、専用アプリでなくても、好みのアプリからカレンダーを見ることができちゃいます。
カレンダーの表示も大きくて見やすいです。
機能⑤:アドレス帳・チャット・ビデオ通話
SNSライクな機能も充実しています。
Nextcloudでは、アドレス帳の機能があるほか、チャットやビデオ通話もできます。僕は、アドレス帳などの機能は使ったことがないのですが、普通のアドレス帳と同じレベルの機能があり、十分に使えると思います。
また、驚いたことに、チャットやビデオ通話もできてしまいます。Nextcloudでは、Nextcloud TalkというSNSのような機能を使えます。
中でもすごいのは、書類を同時に編集しながらのビデオ通話です。すべてNextcloud上で完結してしまうので、とても驚きですね。
このビデオ通話は、少しサーバーの設定が複雑になるので、レンタルサーバでは厳しいかもしれませんが、普通のチャットなら、レンタルサーバでも利用できます。
この記事での紹介はここまでにしますが、Nextcloudでは、外部サービスとの連携やバージョン管理、暗号化などまだまだあらゆる機能が搭載されています。非常に完成度が高いので、実用性は間違いなく高いです。
機能が多すぎても大丈夫
ここまで、Nextcloudの機能をざっくり紹介しましたが、
「機能が多すぎる、ここまでいらない」
と思った方もいると思います。でも、Nextcloudでは、機能のON・OFFを管理者が自由に設定できます。最小構成にしたければ、ファイル以外の機能をすべてオフにすることもできます。
僕も、「機能が多い」と思い、ファイル関連の機能のみを使っています。それでも、全然使いやすいというのが感想です。個人利用の場合は、チャット機能などは必要ないので、だいたいオフのまま使うことになると思います。
Nextcloudを使えば、サーバーを活用できる
多くの機能がNextcloudには付いています。レンタルサーバーの空き容量は、普通十分に使うことができずに放置されてしまいますが、Nextcloudを使えば、あらゆる場面で活用ができます。
僕はサーバーの容量が300GBあるので、それを有効的に利用したいと思って導入しました。インストールは、非常に簡単なので、この機会にサーバーを活用してみてください。家族と一緒に使うのもありだと思います。
Nextcloudのインストールの代行もありますので、時間をかけたくない方、インストール方法がわからない方は検討してみてください。
Nextcloudをサーバーにインストールします 余ったレンタルサーバーの容量をクラウドとして活用しませんか
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