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高校生がみたオンライン授業の5つの課題【結局は一方通行だと思う】

全国で急速に進むオンライン授業ですが、やはり課題はあります。オンライン授業で、新型コロナ感染を防ぎつつ、いつも通りの授業を受けられるなんてのは理想。

1ヶ月オンライン授業を受けましたが、Zoomを使おうが動画を配信しようが、結局は一方通行の授業でした。理想にはほど遠い。

「オンライン授業ってどうなの?オンライン授業って大丈夫か、課題は?」

そんな疑問に答えるべく、オンライン授業を受けた高校生の僕が、授業を受ける身として感じた課題を5つまとめました。

高校生がみたオンライン授業の5つの課題【結局は一方通行だと思う】

高校生がみたオンライン授業の5つの課題

オンライン授業はZoomとG Suiteで受けました

5つの課題を紹介する前に、前提条件として、僕が受けたオンライン授業についてざっくりとまとめておきます。

僕の通う高校では、ZoomとG Suite for EducationというGoogleのサービスを使ってオンライン授業が行われました。具体的には、

  • Google Classroomで連絡・課題の配信
  • Zoomを利用した授業
  • Google Meetを利用した授業
  • YouTubeで動画の配信
  • その他、G Suite内のツールでレポートや課題

という感じでした。オンライン授業といっても、教科によっては動画配信だけだったり、何もなかったり、逆にZoomを使いまくる教科もありました。

このオンライン授業で、感じた課題は次の5つ。もちろんオンライン授業が受けられただけいいですが、普通に考えて課題はありますよね。

  • Zoomの授業でも一方通行な授業
  • 連絡方法が統一されておらず分からない
  • 目が疲れる
  • 生徒のプライバシーがない
  • インターネット環境や端末の格差

課題1:Zoomの授業でも一方通行な授業

一方通行な授業を避けるためか、Zoomによる授業が行われたのですが、正直にいってZoomでも授業は一方通行でした。

Zoomのミュート機能

理由は「ミュート機能」です。普通の授業ならば、近くの生徒同士で話し合ったり、その場で質問したりできますが、Zoomでミュートがされると簡単に話はできません

Zoomの授業は、ミュートなしでは、多くの人の声が入り、肝心の授業が聞こえなくなります。しかし、ミュートされると、自由な質問や生徒同士の話し合いはできません。

動画授業になってしまう

結局、教師が話す動画のような授業と同じ印象を受けました。もちろん、氏名されたり、グループで話し合ったりする機会もありましたが、対面式の授業のようにはいかないです。

なので、Zoomで双方向授業をしても、一方通行な授業でつまらないなというのが僕の素直な感想です。

課題2:連絡方法が統一されておらず分からない

オンライン授業をする上で、困ったのは各科目ごとの連絡方法がバラバラだったこと。

連絡はGoogle Classroomで統一されてはいたけど

僕の高校では、基本的にGoogle Classroom(学習基盤システム)で連絡が統一されていました。すべての科目で連絡はGoogle Classroomで行われます。

ただ、担当の先生によって、Gmailを使った連絡だったり、連絡内容がPDFに入っていたりとバラバラで、どこに重要な連絡があるのか非常に分かりづらかったです。友人も連絡が把握できないと言っていました。

Zoom授業の入室用リンクが分からない

Zoomを使う授業では、科目ごとに事前登録が必要でした。セキュリティ的にも事前登録は素晴らしいですが、事前登録後に送られてくる入室用リンクが紛れて、分かりづらかった

カレンダーに登録するなど対応はできますが、ちょっと面倒くさいですね。授業直前になって、Zoomへの入室リンクが分からない焦ります。Google Meetを使った授業のほうが入室しやすく、簡単でした

課題3:目が疲れます

オンライン授業は「オンライン」なので、PCやスマホなどの画面をみて授業を受けたり、課題をこなすわけです。でも、画面を見る授業は予想以上に目が疲れる

普段より画面を見る時間が長くなる

オンライン授業は、平常時の50分1コマをベースとしているので、短くても平均40分〜50分間は連続で画面を見続けることになります

これが一度だけなら全然大したことはないですが、1日に複数回あるとやっぱり目が疲れます。課題を行う時間も考えると、少なくとも1日に4時間くらいは画面をみることになります。

授業以外で画面を見る時間もある

1日4時間しか画面を見ないのなら、大した疲労にはならないですが、普通授業以外でも画面を見る時間はあります。

YouTubeやTwitterを見るのもありますが、予備校の授業も映像授業になっているので合計すると10時間くらいになる日もあります。僕のように普段からパソコンをかなり使う人にとっては、かなり目の負担が大きいことは間違いない。

課題4:生徒のプライバシーがなかった

オンライン授業を受けていて思ったのは、実は「生徒のプライバシーがないんじゃないか」という課題。学校側がどの程度認識しているかは分かりませんが、プライバシーは侵害され放題です。

Zoomでバーチャル背景が禁止

Zoomを使う一部の教科で全員顔出し必須、バーチャル背景禁止というルールがありました。顔出し必須は理解できますが、バーチャル背景禁止は頭おかしいってくらい納得できません。

Zoomでは、部屋が少なからず映ります。ただ、部屋が散らかっていたり、家族がいたりして部屋の中まで映したくないこともあるはず。そもそも通常の学校生活では、家や部屋の中が無条件で覗かれないですよね。

Zoomでバーチャル背景禁止は意味不明ですし、Google Meetは背景機能がないので、完全にプライバシーが失われています。

Zoomのプライベートチャットが教師に見られる

特定の人同士で会話できるZoomのプライベートチャット機能。とてもいいのですが、ホストとなる教師が会話内容を見ることが可能です。

個人の会話まで見られるのは流石になしな気がします。もちろん知っている生徒はLINEなどを使いますが、知らない生徒も一定数いるのではないでしょうか。

夜遅くや日曜日にメールや連絡が来る

オンライン授業になって、夜遅くや日曜日にさえもメールや連絡が来ることが増えました。プライバシーの侵害ではないですが、問題なんじゃないかなと。

たしかにどうしても連絡が必要なときはあります。でも、急ぎでない連絡が深夜に来るのはどうなのかと思います。

課題5:インターネット環境や端末の格差

最後の課題は、インターネット環境や端末の格差です。僕は一人で使えるパソコンがあるので問題なかったですが、友人の中には、家族と共有で思ったように使えないという人も。

ネットの速さや機器の使いやすさなどで、少なからず「有利・不利」が出ているのは事実ですね。

オンライン授業は課題だけじゃない【良い面】

オンライン授業全体に関する感想

オンライン授業で高校生として僕が感じた課題を5つまとめました。でも、オンライン授業は課題だけじゃない。いい面だってあります。

少なからず授業が受けられる

僕の高校は、ただの普通科です。なので、オンライン授業がなければ全く授業を受けられません。

授業がなくても、勉強すればいいという話もありますが、少なからず学校の授業が受けられるのはメリットです。

自由なペースで進められる

オンライン授業のポイントは、割と自由なペースで進めやすいということ。ZoomやGoogle Meetを使う授業を除いては、締め切りに余裕があり、好きなペースで進められました。

詳しい感想は、以下の記事にまとめましたのでそちらもどうぞ。
オンライン授業を実際に受けてみた感想【現役高校生が思うに微妙】

まとめ

まとめ

オンライン授業は急速に広がる一方、明らかに課題を抱えています。この記事で初回した課題以外にも、いろいろな問題があるのは確実です。

上の5つの課題はあくまでも僕の意見です。ぜひみなさんも、オンライン授業について考えて見てください。きっと課題や改善点が見えるはずです。

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