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タイで入院した僕が語るタイの病院と医療事情【日本と遜色なし】

タイに行くとして、医療制度が気になるけど、病院はちゃんと機能しているのだろうか。日本人でも安心して診察を受けられる病院はある?病院の費用は日本と比べてどう?,

タイに行くなら、宿泊先や観光名所だけでなく、病院についても気になりますよね。病気や怪我をしてもちゃんと治療を受けられるのかどうかは、たとえ1週間の旅行であっても知りたいポイント。

そこで、タイに52日間滞在し、バンコクで2泊入院、チェンマイで2回診察を受けた僕が、リアルな経験をもとに、タイの病院について詳しく紹介します。

本当はこんな記事は書けない方がいいのですが、現地の病院を経験した日本人として、詳しくまとめました。たぶんこういう経験を持つ人は少ない。。。

タイの病院

日本だと全然意識しないのですが、タイには「公立病院」と「私立病院」の2つがあります。僕がお世話になったのは、すべて私立病院でした。

公立病院には警察病院や国立病院などがあり、私立病院は医療グループなるものが運営する病院が多くあります。

  • タイの公立病院:警察病院や国立病院など
  • タイの私立病院:医療グループなるものが運営

私立病院は治療費が高いがホテル並みの綺麗さのものも

私立病院の方が、公立病院より一般的に治療費が高くなります。しかし、行ってみると分かるのですが、私立病院は公立病院に比べてとにかく豪華で綺麗です。

入り口には噴水があったり、レストランや売店などがたくさん入っていたりします。僕のお世話になっったサミティベートスクンビット病院は、広大な待合室があり、大きなソファーのような椅子やピアノまで設置されていました。ホテル並に美しく綺麗なのです。

バンコク病院では、水が無料で飲めました。

タイのバンコク病院で無料で飲める水
バンコク病院ではところどころに水が置いてあり、無料で飲むことができる

公立病院の中に入ったことはありませんが、外見だけでも、そんなに豪華でないことはすぐに分かります。たとえば、バンコクの警察病院は、建物は低層で、柵の雰囲気などは、一見学校のように見えました。

ちなみに、私立病院だからといって、すべてが豪華なわけではありません。しかし、日本人が多く行くような病院は豪華だと思います。

タイにおける病院とクリニックの違い

タイでは、クリニックという概念は薄く、医療機関と言えば、病院が基本のようです。日本だと診療所と病院が大きく別れていて、

  • 軽症のときは、かかりつけのクリニック(診療所)へ行ってみる
  • 重症かもしれないときは、総合病院に直接行ったり、診療所で紹介状を書いてもらう

というパターンが多いですが、タイではクリニックが少なく、いきなり病院のようです。

この辺は入院中に調べたのですが、サミティベート病院の日本人医師が出している動画が参考になりました。

いきなり病院とはいえ、格差社会のタイでは、病院に気軽に行ける人は一部の人たちだけかもしれませんね。

タイの病院の治療費

やはり気になるのが、タイの病院の治療費です。一般論として、タイの病院はアメリカのように、日本と比べて極端に高いわけではないようです。

日本と同じくらい・そこまで高いわけではない

僕の場合、

  • 2泊3日の入院(点滴治療):約20万円
  • 頭の怪我の手当+ワクチン接種:約2万円
  • 頭の怪我の再診:約5千円

でした。

健康保険が使えないので、負担額は高くなる

日本だと健康保険に加入していると3割負担になるので、

  • 2泊3日の入院(点滴治療):約6万円
  • 頭の怪我の手当+ワクチン接種:約6千円
  • 頭の怪我の再診:約1500円

といったところでしょうか。

いずれもバンコク、そしてチェンマイの最高レベルの私立病院での治療費ですが、日本と比べて「やばい!高すぎ!」ではありません。もちろんすべて自己負担となると大打撃ですが。

つまり、海外旅行保険が必要

上記の費用は、僕の場合、海外旅行保険ですべてカバーすることができました。病院で治療費用が払えないと、帰らせてもらえない、退院させてもらえないので、海外旅行保険はもしものために必須です。

日本の健康保険の適用については詳しく把握していませんが、サミティベート病院内で「日本の健康保険の還付申請ができます」との掲示を見ました。

海外療養費制度を使うことで、日本の健康保険を海外の医療費にも適用できる場合があるみたいですが、旅行なら、病院の手配、支払いをすべて任せられる海外旅行保険が安心です。

日本人が多いタイの病院

タイで治療を安心して受けるには、言語面での不安を取り除く必要があります。

タイはタイ語という世界でもかなり難しいとされる言語を使う国なので、お医者さんや看護師さんがタイ語しか話さなかったら、普通の人は会話が困難です。

そこで知っておきたいのが、日本人が多いタイの病院。興味本位で入院中に調べたのですが、バンコクでは次の3つがありそうです。

  • サミティベート病院:スクンビット、チェンマイ、シラチャなど。日本人向けの健康診断などもある有名な私立病院。
  • バンコク病院:スクンビット、チェンマイなど各地に展開。こちらも有名。
  • DYMインターナショナルクリニック:日本語対応のクリニック。ネットでよく見かけました。

僕がバンコクでお世話になったのは、サミティベートスクンビット病院で、診察のときは必ず医療通訳が付きました。

日本人専用の受付もあり、夜でも日本人が一定数いて、受付では日本語が普通に通じました。帰り際にタクシーの乗り方を聞こうと話しかけた女性も、日本人でしたねー。

タイのサミティベートスクンビット病院の日本人相談窓口
タイのサミティベートスクンビット病院の日本人相談窓口

日本語とタイ語の医療通訳は必ずしもいるとは限らない

しかし、医療通訳はどの病院でも常にいるわけではありません。

保険会社の方から言われたのですが、医療通訳は夜になると帰ってしまうようです。24時間日本語対応を謳っている病院でも、電話通訳になる場合があるようです。

実際、チェンマイのバンコク病院に行った際は、日本語通訳は電話で一度話しただけでした。診察などはすべて英語でした。タイ語も英語もわからない場合だと、かなり精神的にきつい診察となるのは容易に想像できます。

チェンマイのお医者さんは、病院に来る日本人の大半は英語が話せず、タイ語もわからない、と言っていました。翻訳アプリが使える現代でも、言葉が通じないと診療は大変みたいです。

診療以外は日本語は使えないかも

バンコクで入院した際は、診療時以外は日本語は使えませんでした。看護師さんたちとは、英語でやりとりする必要がありました。

ただ、看護師さんが持ってきた機械を見れば何をされるのかは分かりますし、看護師の方々はこちらの症状を把握しているので、英語が少ししか分からなくても問題はないと思います。

タイの病院で入院するとどうなるのか【普通だった】

タイの病院で入院するとどうなるのか【普通だった】

最後に、僕がタイの病院で入院してどのような治療を受けたか、何を思ったかを紹介します。

受けた治療:各種検査・点滴治療

僕はロタウイルスという食中毒による腹痛・頭痛・下痢・脱水症状で入院しました。その治療としては、シンプルで、

  • 血液検査
  • 便検査
  • 点滴治療
  • 薬の服用

でした。主に脱水症状が危ないらしく、できる限りたくさん水を飲むように指示され、そして、36時間以上点滴を続けました。

点滴はだんだん濃度と注入速度を落とされ、計4Lほど投入されました。日本でも血液検査や点滴をしたことがありますが、タイのサミティベート病院の方が、全体的にいい設備を使っている印象を受けました。

日本の病院よりも豪華・綺麗すぎる

一番驚いたのは、豪華で綺麗すぎるところですね。

日本で病院というと、たとえ総合病院であっても、都内の大学病院であっても、そこまで豪華だとか、綺麗だという印象はありません。

しかし、入院したのが高級私立病院だったせいもあってか、豪華で綺麗すぎて想像とはいい意味で全く異なりました。ロビーはまるで高級ホテルです。

下の写真は、入院した病院ではなく、チェンマイのバンコク病院です。こちらもかなり綺麗でした。

働いている方も、容姿に恵まれた美しい方が多かったですね〜。

サミティベート病院の入院食は、日本食あり

入院食には日本食がありました。というか、日本人という時点で、日本食以外のメニューは渡されませんでした。

日本食は他の入院食に比べ値段が高かったです。調べたところ、

  • 日本食:一食570バーツ=2280円
  • 西洋系・タイ料理:一食300バーツ=1200円

なので、2倍程度違うことになります。

入院食は保険でカバーされる場合と、されない場合があるようでしたが、AIG海外旅行保険ではカバーしていただけました。計5食食べましたが、本当に普通の日本食が出てきます。お米も日本米です。

タイのサミティベートスクンビット病院で提供された日本食の入院食
うどんと茶碗蒸しと味噌汁に加え、フルーツとジュースもついていた

入院食は、ソデクソというフードサービスで有名な企業が卸していました。決まった時間に食事が運ばれてきて、1時間半くらいすると回収しにきます。特別おいしい感じではありませんが、病気をしている場合に食べるには最適な日本の味です。

入院してもそこまで困らなかった

入院中に身の回りで困ったことは何もありませんでした。もちろん体の調子はとても悪く、常に強烈な腹痛とめまいがあったため、気分は最悪です。

あまりにも体調が悪すぎて、とりあえず帰国したいと思ったりもしました。

それでも、身の回りで困ったことはありません。なぜなら、

  • YouTubeやNHKが見れるテレビがある
  • 入院病棟の部屋がとにかく広い・明るい
  • 部屋にトイレとシャワーがついている
  • 必要なものをコンビニで買える

からです。

自分の場合、入院する気はまったくないまま、なんとか病院にたどり着いた身なので「入院したほうがいい」と言われたときは、窮屈で不便な宿泊を想像し、とても嫌でした。

しかし実際には、とても設備が整っており、何も不便を感じませんでした。

タイのサミティベートスクンビット病院の入院病棟の個室の様子
テレビが設置されている。天井にあるのはWi-Fiアクセスポイント。

実際は、大半の時間を寝ていたので、テレビもWi-Fiもほぼ使っていませんし、コンビニにも一度しか行っていませんが。

最後に:タイで十分な治療を受けるためには保険が必須

以上タイの病院と医療事情でした。結論としては、医療事情は悪くなく、私立病院であれば、日本と同じかそれ以上のサービス・治療を受けられるというところに落ち着きます。

一度に数十万円を払うのは経済的にも精神的にもきつい

しかし、それらの治療を受けるためには、保険が必須です。大富豪でない限り、一度に数十万円を払ってください、と言われたら、仮に払えるにしてもそれなりに精神的にきついはずです。

でも適切な保険に加入していれば、書類を書いてサインするだけで、あとは保険会社が支払ってくれます。僕も書類こそたくさん書かされたものの、最後はサインを少ししただけで支払いが完了しました。

AIG海外旅行保険は対応がとても親切、丁寧です

僕の加入していた保険は、AIG海外旅行保険のW6というプランです。治療・救援費用が無制限のプランですね。»【公式】海外旅行保険は、 AIG損保

80日強の契約で6万円と決して安くはありませんが、とても丁寧に親切に対応していただくことができました。

メールで問い合わせた際のレスポンスも早く、安心して診療を受けることができます。僕みたいに滞在中に何回も病院に行く人は稀だと思いますが、何が起きるかはわかりません。

  • 交通量の多いバンコクで交通事故に巻き込まれる
  • 食中毒で脱水してしまう(僕のパターン)

などなど予想できないことが起こるものです。タイではよく交通事故を見ました。バイクが衝突する瞬間も見ましたし、路上に倒れたまま動かなくなっている人もいました。

そんなときのために保険に入っておくことは大切でしょう。短期旅行であれば、クレジットカード付帯保険でも十分かもしれません。

いずれにせよ、タイで最高の日々を過ごしてください。タイに関する記事だと、バンコクの屋台についても紹介しています。気になる方は次の記事もどうぞ。

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