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東南アジアの屋台で食中毒は起こる?入院した僕の症状と衛生面の現実

「東南アジアといえば屋台だよねー。屋台は安いしその場で作ってくれておいしそうだから、食べに行きたい。でも、あれって衛生面大丈夫なのかな。ちょっと汚いイメージあるし、食中毒にはなりたくない。」

東南アジアに行くなら屋台の食事もしてみたいですが、食中毒にはなりたくないですよねー。

僕は、2ヶ月ほどタイそしてマレーシアに滞在してきました。タイトルの通り食中毒で入院していたので、その経験をもとに、食中毒の症状や屋台の衛生面について詳しく説明しまーす。

東南アジアの屋台における食中毒のリスク

東南アジアの屋台はとても安く、とても美味しいです。しかし、東南アジアの屋台における食中毒のリスクは間違いなく高めです。

ときどき腹痛・下痢になる

僕は2ヶ月ほど東南アジア(タイ・マレーシア)におり、朝ごはん以外はほぼ屋台か、屋台とレストランの中間みたいな食堂で食べています。

そして、ときどき腹痛や下痢がやってきます。頻度としては、1週間に2回くらい。

ちょっとお腹が重たいなー、気分が悪いなー、と思うと、下痢になったり、もしくは少しお腹が痛くなります。

強烈な腹痛になることはなく、大半は少しお腹がいたい、下痢が出ている程度で終わります。

一度は食中毒で入院したことがある(腹痛・下痢・脱水)

しかし、毎回少しお腹が痛い!で済むわけではありません。僕は東南アジアに来てから2週間弱経ったある日、猛烈な腹痛と下痢に襲われ、入院しました。

立ち上がれないくらいに腹痛がひどく、立ち上がるとめまいがして倒れてしまいます。これが食中毒の恐ろしい症状です。

検査の結果は、ロタウイルスによるウイルス性胃腸炎とのこと。つまり、食中毒でした。

なぜ東南アジアの屋台は食中毒のリスクが高いのか?

ここで気になるのが、食中毒になる理由。

「いや衛生面一択だろ」といえばそれで終わりなのですが、ちょっと詳しく見ていきます。なお、医学的見解ではなく、完全に個人の経験からの推測です。

箸やフォーク、スプーンが汚れている

まず、屋台の箸やフォーク、スプーンはあまりきれいではありません。これは調べるまでもなく明らかで

  • 机の上に置いてあるカトラリーには不特定多数の手が触れ、
  • しかもカトラリーは洗浄不足なのかベタベタしていて、
  • そして屋台にやってきたあなたの手すら汚いかもしれない

などなど考えれば、キリがありません。特に、フォークやスプーンは、取っ手を上にしてケースに入れるとかさばるため、先端を手で持って取り出さないといけない場合もあります。

このような状況で、カトラリーが汚れていない!とてもきれい!であるはずがありません。

一方、箸だけは袋に入っている割り箸であることがあります。これなら箸自体は綺麗だと考えて良さそうです。

食品に触る自分の手・屋台の人の手が汚れている

屋台にはお手洗いはありませんし、また、ウェットティッシュもアルコール消毒液もないので、自分で気をつけない限り、自ら食品を汚染することになります。

仮に自分は手を綺麗に消毒して拭いたとしても、屋台の人の手が綺麗なのかは怪しいです。店によっては手袋を付けていますが、お金を受け取った次の瞬間、包丁を片手に肉を切っている屋台もあります。

僕が入院した際も、お医者さんには食品自体にかなり最初からウイルスがいたのではなく、調理過程や盛り付けの過程で付着したのだろう、と言われました。

食品自体が汚染されている

じゃあ食品そのものはきれいなのか、というとそれも怪しい。

タイバンコクの巨大市場であるクロントゥーイ市場に行ったところ、食品の管理もやはり日本には相当劣ると分かります。

バンコクのクロントーイ市場では食肉や魚も常温で売られている
バンコクのクロントーイ市場では食肉や魚も常温で売られている

まず、肉は常温で売られています。しかも、ビニールなどをかけているわけでもなく、またお客さんも店員も素手で触れて切ったり、選んだりしています。

魚は、氷で冷やしてありますが、切り身などはテーブルの上にそのまま並べてあることも。毎日テーブルを漂白しているわけでもないでしょうから、間違いなく大量の菌やウイルスを吸着させています。

このクロントゥーイ市場は、衛生レベルがよく分かる市場です。

でも値段は安いですし、見に行くととてもおもしろい。僕はかなり気に入って何回も行きました。物好きな方は行ってみてください。

東南アジアでの食中毒の症状がわかる

それでは、もっと具体的に食中毒の症状とその対処法を説明します。

僕が2ヶ月間で経験している症状は次のとおり。

  • 下痢
  • 脱水症状
  • 腹痛
  • 高熱
  • めまい・頭痛

食中毒の症状①:下痢

一番多く経験しているのが、下痢です。

別にお腹が痛くなくても、気分が素晴らしく良くても、下痢が出るときはかなりあります。冒頭でも言いましたが、だいたい1週間に2回くらい。

ほとんど液状の便であることが多く、確実になんらかの食あたりが起きていることがわかります。基本的には、一度出てしまえばしばらく収まりますね。個人差はありそう。

食中毒の症状②:脱水症状

下痢が起こる、ということは、脱水症状にもつながります。

病院のお医者さんは、食中毒は下痢で水分が抜けていき脱水症状になる人が多い、と話していました。食中毒の典型症状です。

僕が明らかな脱水症状になったのは、入院したときの1回だけですが、とにかく気持ち悪くて辛いです。

下痢になっているなあと思ったら、水を飲むことが大切。病院での診察時には、

1日10回程度下痢が出ているのであれば、水を2L〜3Lは飲まないといけない

と言われます。ポカリスエットは売っている場所が多いので、それも良い選択ですね。

食中毒の症状③:腹痛

そして、腹痛もやはり食中毒の症状です。食中毒とまで行かなくても、軽い食あたりでも腹痛は怒るかもしれません。

僕が入院した際は、12時間以上激しい腹痛に襲われ、ベッドに横になることすら地獄でした。

食中毒の症状④:高熱

高熱は食中毒の症状。医学的な理由は知りませんが、体の内部で、ウイルスやばい菌との戦いが起こって発熱するのかなと。。

自分は最高で39度程度まで発熱しました。正直コロナにかかったのかとすら思いました。

食中毒の症状⑤:頭痛・めまい

高熱になると、それが直接頭痛やめまいにつながります。病院で「頭が痛い」と言ったら「熱があるうちは頭痛やめまいは残ります」と言われました。

確かにその通りで、高熱が引いた後は、頭痛やめまいはなくなりました。

東南アジアで食中毒にならないためには?(不可能)

以上のようなできれば経験したくない症状(絶対経験したくない症状)は、どうしたら回避できるのか?

僕の答えは「不可能」です。

郊外の大型ホテルリゾートに引きこもるならできるかもですが、たぶん東南アジアに旅行などで行く理由には少なからず、

  • 物価の安さを肌で感じたい
  • 現地の料理を現地の店で味わいたい
  • 日本とは違った風景、街並みを楽しみたい

とかがあるはず。というか、この記事を読まれている方は、屋台に行きたい方が大半ですよね。

だとすると、不可能なのでは?と思います。それでもできるだけ防ぐ方法はあるので、ここではそれを紹介します。

生ものを食べない

基本ですが、生ものを食べることは、食中毒・食あたりのリスクを増大させます。

僕は屋台でも生野菜を食べたり、なんならお寿司なんてのも食べたことがありますが、それだとやはり多少の腹痛や下痢は受け入れるしかありません。

箸やフォークなどを持参する

これは有効性が高そうです。

自分できちんと洗浄した箸やフォークをキレイな袋に入れて持参して使えば、それだけでリスクは大きく下がると思います。

袋入りの箸が置いてある店なら、フォークやスプーンは使わずに、箸で食べるようにする、というのもいいでしょう。(これは実際にやっています)

殺菌マシンがあればかならず使う

屋台では見たことがありませんが、フードコートなどでは、カトラリー殺菌マシンがあります。

紫外線殺菌で99%以上の細菌を死滅させる(らしい)ので、使うようにすると良いです。現地の人でも使っている人はよく見かけました。

トレイの後に手を必ず洗う

これは病院で言われたこと。僕はかなり徹底しています。

トイレなどの後は必ず手を石鹸で洗うように、と言われました。特に、下痢など自分自身がばい菌やウイルスに侵されている可能性が高いなら絶対必要でしょう。

そうでないと、せっかく体外に出た病原体を再び自分で体内に取り入れることになります。

痛み止めや胃腸薬の持参

痛み止めや胃腸薬など薬を持っていくことは、対処療法にはなるものの、精神的に楽ですし、そして万が一のときに絶大な効力を発揮します。

僕は、強烈な腹痛がやってきたとき、痛み止めは持っていなかったので、ただただ我慢するしかありませんでした。

もし痛み止めを持っていれば、痛みを柔らげ、より早く病院に行くことができたでしょう。

まとめ:東南アジアの屋台では気にしすぎても仕方がない

東南アジアの屋台での食中毒について詳しく解説しました。でも、全員が食中毒になるわけではありませんし、食中毒を怖がってばかりいたら何も食べれません。

屋台での食中毒のリスクは知っておいて、対策をした上で、屋台を楽しむのが吉です。

ちなみに、僕は運にまかせて生ものもかなり食べています。どうするかはみなさん次第ですが、ぜひ東南アジアの屋台でおいしい食事を楽しんで。

バンコクの屋台については次の記事にまとめました。タイバンコクへ行かれる方は、参考にどうぞ。

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